園子温作品…すごく苦手で、だから尊い

%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%ab

 

マルホランドドライブを借りに行ったけど

貸し出し中だったので、

リアル鬼ごっこを借りました。

 

実は金太くん、園子温監督…

鬼才ですごい人だと思うのですけど、

作品がすっごく苦手なのです。

 

観ているとつらくなってくるから。

金太くんは、映画を観て活力がほしいのですが、

園子温監督の作品は真逆なのです。

 

一番観ていてつらかったのが

「恋の罪」

女性の性を描いたものですが

あまりに真をついていて

女性というものにロマンが持てなくなりそうでした。

 

このリアル鬼ごっこも。

残念ながら、ラストで、カタルシスが味わえませんでした。

 

「ヲ乃ガワ」

「未来世紀ブラジル」、はすごくカタルシスを味わえて大好きな作品。

これらは、制作時期は、「リアル鬼ごっこ」より前ですが

素直にカタルシスが味わえました。

 

リアル鬼ごっこは

トリンドルさんの新たな表情。

凄惨な人殺しの光景。

それらを引き出すには、どういう世界設定にするか…

じゃあ、ラストはこんなカンジだな、という

監督の狙いの優先順位が「透けて」見えてしまい、

とってつけたような印象です。

 

金太くんは、園子温監督の作品は、

心理学者のタイプでいうと

「フロイト」的で、そこがイヤなのかもしれません。

 

遠藤周作が、昔こんなことを言いました。

「フロイト」というものは自分にとって大切な芸術作品を

低次元なものに引きずりおろそうとするもので

 

大っ嫌い

 

だと。

「三島由紀夫の作品には、おばあちゃん子だったことが

色濃く影響を与えている」

とか。

「そうかい、そうかい、じゃあおばあちゃん子だった子は

皆三島由紀夫のような作品書けるのかい」

 

「ダビンチの彫刻は、子供のころ排泄物をこねくり回した

快感の延長上の産物である」

とか。

「きたねーんだよ。綺麗な彫刻みてそんなことしか

思いつかないのかい。哀れな奴だな」

 

同じ心理学者でも

ユングは、ロマンティックな印象を受けます。

金太くんは、断然こっち派。

 

「スターウォーズ」が、多くの人の心を打つのは

物語が、人類共通の集合意識に訴えるからだとか。

 

人間の潜在意識をロマンがあるものとしてとらえている

ポジティブなカンジがして、いい。

 

園子温監督の作品は、

観たくないものを無理やり見せられているカンジで。

しかし、自分の好みというものが、こうゆうのではない

と、反面教師的に教えてくれるので、その意味では、貴重です。

 

最後に

人間の業とか性(さが)とかを生々しく描いてはあるけど。

観終わったときに切なく、哀しく、なぜかさわやかに感じた

稀有な映画をご紹介します。

 

「冴え冴えてなほ滑稽な月」

 

これは、最後のセリフとシーンで

いままでの過激な描写が、

まるでオセロが最後の一手で、

「全てが黒から白にひっくり返るように」美しく変化するみたいな。

 

とてつもないケッサクでした。

金太くんの最高に最低な、お気に入り映画です。

 

是非、観てみましょう。

金太くんて嘘つかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

タグ

2016年9月18日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:金太ッ記

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ